＜ 目次＞
1. そもそも確定申告は必要？
2. 申告の準備で必要なもの
3. 経費として認められるものリスト
4. 確定申告の具体的な手順
5. よくある疑問と注意点
6. 初心者がやりがちなミス
7. まとめ
1. そもそも確定申告は必要？
「副業を始めたけど、確定申告って必要なの？」これが多くの方の最初の疑問ですよね。
結論から言うと、以下の場合は確定申告が必要です。
- 副業収入（給与以外の所得）が20万円を超える場合
- 給与を2か所以上から受けている場合
- 給与収入が2,000万円を超える場合
例えば、クラウドソーシングで月3万円ほど稼いでいる場合、年間36万円となるため確定申告が必要です。
2. 申告の準備で必要なもの
～必須の準備物～
- マイナンバーカードまたは通知カード
- 給与所得の源泉徴収票（会社からもらえます）
- 副業の収入金額がわかる資料（請求書や入金記録など）
- 経費の領収書
- 印鑑（認印で可）
- 本人名義の銀行口座情報（還付金がある場合に必要）
～あると便利なもの～
- パソコンまたはタブレット（e-Tax利用時）
- 電卓
- 領収書を整理するファイル
- 確定申告の手引き（税務署でもらえます）
3. 経費として認められるものリスト
副業に関連する支出は、経費として計上できます。以下によく見られる例を挙げてみました。
～必ず経費になるもの～
- 仕事で使用するパソコンの購入費（10万円未満の場合）
- 文具・事務用品費
- 仕事用の参考書籍代
- 仕事専用のソフトウェア利用料
※パソコン代が10万円以上の場合は、計上の方法が異なります。
【10万円以上のパソコンの経費計上方法】
1. 減価償却が必要
- 一括での経費計上はできず、複数年に分けて経費計上します
- 通常4年間で償却（毎年購入価格の1/4を経費計上）
- 事業での使用割合に応じて按分が必要
例：20万円のパソコンを購入し、仕事での使用が70%の場合
- 20万円 × 70% = 14万円（事業使用分）
- 14万円 ÷ 4年 = 3.5万円（1年分の経費として計上可能）
【10万円未満のパソコン】
- 購入年に全額を経費計上可能
- こちらも事業での使用割合に応じた按分が必要
【注意点】
- 領収書や保証書は必ず保管
- 事業使用割合の証明ができるよう、業務記録などを残しておく
- 中古品の場合も同様のルールが適用
- 4年未満での買い替えの場合は、残りの償却額を一括で経費計上可能
～ 按分して経費になるもの～
- インターネット通信費（業務使用分）
- 携帯電話料金（業務使用分）
- 電気代（在宅勤務の場合）
～ 経費として認められないもの～
- 通勤用の服装
- 一般教養の書籍
- 普段の食事代
4. 確定申告の具体的な手順
＜STEP1：収入と経費の整理＞
- 1年分の収入を月別に集計
- 領収書を項目ごとに分類
- 経費を項目別に集計
＜STEP2：申告書の作成＞
1. e-Taxのウェブサイトにアクセス
2. 「確定申告書等作成コーナー」を選択
3. 画面の案内に従って情報を入力
4. 入力内容の確認
5. 申告書の提出（電子送信または印刷して郵送）
＜STEP3：申告後の対応＞
- 申告書のコピーを保管
- 領収書は7年間保存
- 税金の納付（通知に従って）
5. よくある疑問と注意点
Q1：確定申告はいつまでにする必要がある？
A：毎年2月16日から3月15日までです。初めての方は早めの準備がおすすめです。
Q2：領収書の宛名は必要？
A：できるだけ本人名義の領収書を保管しましょう。
Q3：経費の証明は？
A：領収書や請求書などの証拠書類が必要です。スマホで撮影して保管するのもOK。
6. 初心者がやりがちなミス
- 収入の計上漏れ
- 経費の計上し忘れ
- 領収書の紛失
- 提出期限の認識ミス
- 記入間違い
7. まとめ
確定申告は最初は大変に感じますが、以下のポイントを押さえれば大丈夫です。
- 収入と経費の記録を日頃からつける
- 領収書は必ず保管する
- わからないことは税務署に相談する
- 期限に余裕を持って準備を始める
～確定申告に役立つ主な公式サイト～
1. 国税庁ホームページ
- メインページ: https://www.nta.go.jp/
- 確定申告特設ページ: https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/index.htm
2. 確定申告書等作成コーナー
- メインページ: https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl
3. e-Tax（電子申告）
- メインページ: https://www.e-tax.nta.go.jp/
- 利用開始手続きページ: https://www.e-tax.nta.go.jp/start/index.htm
4. 国税庁動画チャンネル（YouTube）
- チャンネルページ: https://www.youtube.com/user/ntachannel
※確定申告の解説動画が多数あります
5. 税務署の案内
- 税務署を探す: https://www.nta.go.jp/about/organization/access/map.htm
なお、実際にアクセスする際は、最新のURLを確認することをお勧めします。
また、各税務署でも確定申告に関する相談や資料を提供していますので、お近くの税務署を訪れるのも良い方法です。
初めての確定申告は不安かもしれませんが、一度経験すれば次回からはスムーズにできるようになります。
困ったときは、早めに税務署に相談することをお勧めします。
一人で抱え込まず、専門家のアドバイスを受けることも検討してみてください。
がんばって確定申告、チャレンジしていきましょう！
～確定申告にお勧め～
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