WordPress講座:WordPressテーマの選び方とカスタマイズ
WordPressサイトの見た目とレイアウトを決める「テーマ」。この記事では、初心者の方でも迷わずテーマを選び、簡単にカスタマイズできるようポイントを解説します。
WordPressテーマとは?
WordPressテーマは、あなたのウェブサイトのデザイン、レイアウト、機能を決める重要な要素です。テーマを変更するだけで、サイトの見た目を劇的に変えることができます。
テーマは以下の要素を制御します:
- サイトのカラースキーム
- フォントのスタイルとサイズ
- ヘッダーとフッターのデザイン
- サイドバーの配置と内容
- 記事や固定ページのレイアウト
- レスポンシブデザイン(スマホ対応)
無料テーマと有料テーマの違い
WordPressテーマには無料と有料の2種類があります。それぞれにメリット・デメリットがありますので、比較してみましょう。
比較ポイント | 無料テーマ | 有料テーマ |
---|---|---|
コスト | 無料 | 3,000円〜20,000円程度 |
デザイン | シンプルなものが多い | 洗練されたデザインが豊富 |
カスタマイズ性 | 基本的な設定のみ | 詳細なカスタマイズが可能 |
サポート | コミュニティのみ | 専門スタッフによるサポート |
更新頻度 | 開発者次第(不定期) | 定期的なアップデート |
SEO対策 | 基本的な対応のみ | SEO機能が充実 |
おすすめの無料テーマ
- Twenty Twenty-Four - WordPressの公式テーマ。シンプルでモダン
- Astra - 高速で軽量、カスタマイズ性も高い
- GeneratePress - シンプルで使いやすく、SEO対策も◎
- OceanWP - 多機能で拡張性が高い
おすすめの有料テーマ
- SWELL - 日本製で高機能、SEO対策も万全
- AFFINGER - アフィリエイト向けの高機能テーマ
- THE THOR - デザイン性と機能性を両立
- Divi - 視覚的な編集が可能な高機能テーマ
初心者へのアドバイス
最初は無料テーマでサイトの基本を学び、ブログの方向性が定まってきたら有料テーマへの移行を検討するのがおすすめです。テーマ選びで大切なのは「見た目」よりも「使いやすさ」と「必要な機能」です。
テーマの選び方ポイント
最適なテーマを選ぶために、以下のポイントを確認しましょう:
1 サイトの目的を明確にする
ブログ、ポートフォリオ、ECサイトなど、目的によって最適なテーマは異なります。
2 レスポンシブデザインか確認
スマートフォンでも見やすく表示されるレスポンシブデザインは必須です。
3 読み込み速度をチェック
サイトの表示速度はSEOや利用者体験に直結します。軽量なテーマを選びましょう。
4 必要な機能を確認
必要な機能(SNSボタン、目次機能、ランキング表示など)が標準搭載されているか確認しましょう。
5 アップデート頻度をチェック
セキュリティや機能向上のため、定期的にアップデートされるテーマを選びましょう。
初心者でも簡単にできるテーマカスタマイズ
テーマを選んだら、自分だけのサイトにカスタマイズしていきましょう。コードを書かなくても、初心者でも簡単にできるカスタマイズ方法をご紹介します。
1. カスタマイザーを使ったカスタマイズ
WordPressの「外観」→「カスタマイズ」から、様々な設定を変更できます:
- サイトタイトルとキャッチフレーズ
- カラースキーム(テーマカラー)
- ヘッダー画像やロゴ
- メニューの配置
- ウィジェットの設定
- ホームページの表示設定
カスタマイザーはプレビューを見ながら変更できるので、失敗を恐れずいろいろな設定を試してみましょう。気に入らなければ元に戻せます。
2. ヘッダーとロゴのカスタマイズ
サイトの第一印象を決めるヘッダーとロゴ。以下の手順でカスタマイズできます:
- 「外観」→「カスタマイズ」→「サイト基本情報」または「ヘッダー」を選択
- ロゴ画像をアップロード(推奨サイズはテーマによって異なります)
- ヘッダー画像を設定(必要に応じて)
- 「公開」ボタンを押して変更を保存
3. カラースキームの変更
サイトの印象を大きく左右するカラースキーム。多くのテーマでは以下の手順で変更できます:
- 「外観」→「カスタマイズ」→「色」または「カラー設定」を選択
- ベースカラー、テキストカラー、リンクカラーなどを変更
- 変更をプレビューで確認
- 「公開」ボタンを押して保存
色選びのコツ
サイトの色は2〜3色に絞ると統一感が出ます。メインカラー、アクセントカラー、ベースカラー(白や薄いグレーなど)の組み合わせがおすすめです。
4. フォントのカスタマイズ
テーマによってはフォントの種類やサイズを変更できます:
- 「外観」→「カスタマイズ」→「タイポグラフィ」または「フォント設定」
- 見出しや本文のフォントを選択
- フォントサイズを調整
- 変更を保存
5. ウィジェットの設定
サイドバーやフッターに様々な要素を追加できるウィジェット:
- 「外観」→「ウィジェット」を選択
- 追加したい場所(サイドバー、フッターなど)を選択
- 左側の利用可能なウィジェットから必要なものをドラッグ&ドロップ
- 各ウィジェットの設定を行う
- 変更を保存
6. プラグインを使ったカスタマイズ
より高度なカスタマイズには、以下のようなプラグインが便利です:
- Elementor - ドラッグ&ドロップでページデザインを作成できる
- SiteOrigin CSS - CSSの知識がなくても視覚的にスタイルを編集できる
- Simple CSS - 簡単にCSS編集ができる
- Header Footer Elementor - ヘッダーとフッターをカスタマイズできる
プラグインを使うとより自由度の高いカスタマイズが可能ですが、必要最小限にとどめることをおすすめします。プラグインを増やしすぎるとサイトの表示速度が遅くなる原因になります。
子テーマの作成と使用
テーマをより安全にカスタマイズするには「子テーマ」の使用がおすすめです。
子テーマとは?
親テーマの機能を継承しながら、デザインや機能をカスタマイズできる仕組みです。親テーマがアップデートされても、カスタマイズした内容が上書きされる心配がありません。
子テーマを作成する方法
多くの有料テーマには子テーマが付属していますが、無料テーマでは自分で作成する必要があることも。子テーマの作成には、以下のプラグインが便利です:
- Child Theme Configurator - 簡単に子テーマを作成できる
- One-Click Child Theme - 文字通り1クリックで子テーマを作成
まとめ:初心者のためのテーマ選びとカスタマイズのポイント
- サイトの目的に合ったテーマを選ぶ
- 最初は無料テーマで基本を学び、必要に応じて有料テーマへ
- WordPressカスタマイザーを活用して基本的な見た目を整える
- 色は2〜3色に絞り、統一感を出す
- プラグインは必要最小限に抑える
- 重要な変更を行う場合は子テーマを使用する
テーマ選びとカスタマイズはWordPressサイト作りの楽しい部分です。失敗を恐れず、色々と試してみましょう!