HTMLの基礎
こんにちは!今回はWEBページの骨組みとなるHTMLについて学んでいきましょう。難しく考える必要はありません。HTMLは、みなさんがよく使う文書作成ソフトよりも簡単かもしれませんよ!
1. HTMLとは何か
HTML(HyperText Markup Language)は、WEBページの構造を定義するためのマークアップ言語です。文書の各部分が「何であるか」を示すタグを使って構成されています。
マークアップ言語とは? 普通のテキストに「これは見出しです」「これは段落です」などの印(マーク)をつけるための言語です。HTMLでは <h1> や <p> などのタグを使って、テキストに意味を与えます。
HTMLファイルは拡張子が「.html」または「.htm」で、テキストエディタで編集できます。メモ帳でも編集可能ですが、Visual Studio CodeやAtomなどのコードエディタを使うと便利です。
2. 基本的なタグと構造
HTMLの基本構造
すべてのHTMLドキュメントは、基本的に以下の構造を持っています:
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>ページのタイトル</title>
</head>
<body>
<!-- ここに表示したいコンテンツを書きます -->
<h1>こんにちは、世界!</h1>
<p>これは私の最初のウェブページです。</p>
</body>
</html>
各部分の説明:
- <!DOCTYPE html> - このファイルがHTML5であることを宣言
- <html> - HTMLドキュメントの開始と終了を示す
- <head> - メタ情報(ページのタイトル、文字コード、CSSの読み込みなど)を含む部分
- <body> - 実際にブラウザに表示される内容を含む部分
よく使うHTMLタグ
HTMLには多くのタグがありますが、まずは基本的なものから見ていきましょう:
タグの基本ルール:
- 多くのタグは開始タグ(<タグ名>)と終了タグ(</タグ名>)のペアで使用
- 中身を持たないタグ(<img>、<br>、<hr>など)は終了タグが不要
- タグは入れ子にできるが、交差させてはいけない(<b><i>...</b></i> は× 、<b><i>...</i></b> は○)
属性について
タグには「属性」と呼ばれる追加情報を設定できます。
代表的な属性の例:
- id - 要素の一意の識別子
- class - 要素のスタイル分類
- style - インラインスタイル
- src - 画像や動画などのファイルパス
- href - リンク先のURL
- alt - 画像の代替テキスト
3. セマンティックHTML
「セマンティック」とは「意味的な」という意味です。セマンティックHTMLとは、内容の意味を明確に伝えるタグを使用することです。
なぜセマンティックHTMLが重要か?
- 検索エンジンがコンテンツを理解しやすくなる(SEO向上)
- スクリーンリーダーなどの支援技術との互換性が高まる(アクセシビリティ向上)
- コードが整理され、メンテナンスしやすくなる
- 異なるデバイスでの表示に適応しやすくなる
セマンティックタグの例
セマンティックHTMLの例:
<div class="header">
<div class="navigation">...</div>
</div>
<div class="main-content">...</div>
<div class="footer">...</div>
<!-- セマンティックな書き方 -->
<header>
<nav>...</nav>
</header>
<main>...</main>
<footer>...</footer>
4. 実践:シンプルなプロフィールページの作成
ここまで学んだことを活かして、簡単なプロフィールページを作ってみましょう:
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>私のプロフィール</title>
</head>
<body>
<header>
<h1>山田太郎</h1>
<p>Web開発初心者 / 猫好き / 読書家</p>
</header>
<main>
<section>
<h2>自己紹介</h2>
<p>はじめまして、山田太郎です。現在WEB制作を勉強中です。
このページは私のHTMLの練習作品です。</p>
<img src="profile.jpg" alt="山田太郎の写真">
</section>
<section>
<h2>趣味</h2>
<ul>
<li>プログラミング</li>
<li>読書</li>
<li>映画鑑賞</li>
</ul>
</section>
<section>
<h2>連絡先</h2>
<p>メール: <a href="mailto:yamada@example.com">yamada@example.com</a></p>
<p>Twitter: <a href="https://twitter.com/yamada">@yamada</a></p>
</section>
</main>
<footer>
<p>© 2025 山田太郎 All Rights Reserved.</p>
</footer>
</body>
</html>
このコードをテキストエディタに保存して「profile.html」などのファイル名で保存し、ブラウザで開いてみましょう。まだスタイルは適用されていませんが、基本的な構造ができています。これにCSSを追加することで、見た目を整えていくことになります。
練習のコツ: 最初は既存のウェブサイトの構造をHTMLで再現してみるのがおすすめです。複雑なサイトではなく、シンプルなブログ記事やプロフィールページなどから始めましょう。ブラウザの開発者ツールで実際のサイトのHTMLを見ながら学ぶのも効果的です。
今回のまとめ
- HTMLはWebページの構造を定義するためのマークアップ言語
- HTMLドキュメントは <!DOCTYPE>、<html>、<head>、<body> の基本構造を持つ
- タグには <h1> - <h6>、<p>、<a>、<img> など多くの種類がある
- セマンティックHTMLは内容の意味を明確に伝え、SEOやアクセシビリティに有効
- セマンティックタグには <header>、<main>、<footer> などがある
次回は「CSSの基礎」について学び、HTMLで作った構造に色や形を与えていきます。お楽しみに!
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