公共職業訓練「パソコン基礎講座」
こんにちは、皆さん。前回は公共職業訓練の専攻試験合格のコツについてお話ししましたが、今回は私が実際に受講した「パソコン基礎講座」について詳しくご紹介します。これから受講を考えている方の参考になれば幸いです。
「パソコン基礎講座」とは?
公共職業訓練の「パソコン基礎講座」は、PCスキルの基礎から実務で使えるレベルまでを3〜6ヶ月かけて学ぶ講座です。私が受講したコースは3ヶ月間で、主にOfficeソフト(Word、Excel、PowerPoint)の操作方法から、ビジネスメールの書き方、簡単なWebサイト作成まで学ぶことができました。
講座内容の実際
1. Windowsの基本操作
最初の1週間は、パソコンの起動から終了、ファイル管理、インターネットの基本的な使い方など、本当に基礎的なことから学びました。初心者の方にも配慮されたカリキュラムなので、「パソコンは苦手...」という方でも安心して始められます。
2. Word(ワード)の実践スキル
- ビジネス文書の作成(社内文書、社外文書の違い)
- 表の挿入と編集
- 画像や図形の挿入と編集
- 差し込み印刷の活用方法
特に差し込み印刷は、年賀状や案内状を一括作成できるので、家庭でも役立つスキルでした。50代の私にとって「こんなことができるなんて!」と驚きの連続でした。
3. Excel(エクセル)の基本から応用まで
- 基本的な表計算の方法
- 関数の活用(SUM、AVERAGE、IF関数など)
- グラフ作成の基本
- データベース機能(並べ替え、フィルター、ピボットテーブル)
エクセルは最初は難しく感じましたが、家計簿や町内会の会計表など、実生活に活かせる場面を想像しながら学ぶと理解が深まりました。
4. PowerPoint(パワーポイント)でのプレゼン作成
- スライド作成の基本
- アニメーション効果の追加
- 写真や図の効果的な使い方
- 実際にプレゼンテーションを行う練習
最終課題では、自分の趣味や特技を紹介するプレゼンを作成し、クラスの前で発表しました。緊張しましたが、とても良い経験になりました。
クラスの雰囲気と受講生
私のクラスは20名ほどで、年齢層は30代〜60代と幅広く、主婦の方が半数以上でした。皆さん再就職や転職を目指していて、「同じ目標を持つ仲間がいる」という安心感がありました。
グループワークもあり、年齢を超えた交流ができたことも大きな収穫でした。特に一緒に課題に取り組む中で、互いに教え合う関係ができ、授業以外の時間も充実していました。
講師と学習サポート
講師の方々は、民間のパソコン教室で指導経験のある方が多く、初心者にもわかりやすく説明してくださいました。質問も気軽にでき、分からないところは放課後に個別指導してもらえることもありました。
また、自習室も開放されていたので、家ではなかなか集中できない私は、よく放課後に残って復習していました。
受講して感じたメリット
1. 体系的に学べる
独学だと知識に偏りが出がちですが、講座では基礎からバランス良く学べます。特に、「こんな機能があったのか!」という発見が多く、効率的な作業方法を学べました。
2. 就職に直結するスキルが身につく
「履歴書にWordやExcelのスキルあり」と書けるようになっただけでなく、実際に「どんなことができるのか」を具体的に説明できるようになりました。面接でも自信を持ってアピールできるようになりました。
3. 無料または低額で受講できる
失業中であれば無料で受講でき、テキスト代程度の負担で済みます。同等の内容を民間のスクールで学ぶと何十万円もかかることを考えると、非常にコスパが良いと感じました。
受講中の工夫と苦労した点
1. 復習の時間確保
授業で学んだことは、その日のうちに家でも復習するようにしていました。特にエクセルの関数は、使わないとすぐに忘れてしまうので、日々の家計簿作りに活用するなど、実践の場を作りました。
2. 新しい用語についていくこと
ITやパソコン関連の用語は次々と新しいものが出てきます。分からない言葉はメモしておき、後で調べる習慣をつけました。
3. 体力と家庭との両立
毎日9時から16時までの授業は、久しぶりの「学生生活」で思いのほか疲れました。家事との両立も大変でしたが、家族の協力を得ながら乗り切りました。
講座修了後の変化
講座を修了して最も大きく変わったのは「パソコンへの苦手意識がなくなった」ことです。以前は新しい操作に挑戦することに躊躇していましたが、今では「やってみよう」という前向きな気持ちになれました。
また、身近な町内会の会計や、子どもの学校のPTA活動でもパソコンスキルを活かす場面が増え、社会とのつながりも広がりました。
これから受講を考えている方へのアドバイス
1. 基礎からしっかり学ぶ姿勢を持つ
「こんなの知ってる」と思う内容でも、基礎からしっかり学ぶことで思わぬ発見があります。謙虚な気持ちで受講することが大切です。
2. 毎日の復習を欠かさない
授業で学んだことは必ず復習し、自分のものにしていきましょう。特に実践で使える場面を想像しながら練習すると身につきやすいです。
3. 仲間との交流を大切に
同じクラスの方との交流は、情報交換だけでなく精神的な支えにもなります。年齢や経験が違っても、学ぶという共通点があるので、積極的に交流してみてください。
最後に
「50代からのパソコン」と聞くと尻込みしてしまう方も多いかもしれませんが、基礎から丁寧に学べる公共職業訓練は、私たち世代にこそピッタリの学びの場だと感じています。
不安な気持ちがあるのは当然ですが、一歩踏み出せば新しい世界が広がります。私のように「やってよかった!」と思える経験になることを願っています。
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